CDレヴュー

98/08/27

ZooBombs/Mo' Fankey

日本で最も凶暴な音を出すバンドのファーストシングル、タイトル通りのファンキーなサウンドです。ドンマツオのボーカルは歌と言うよりアジテーションといった方がいい感じ。縦ノリなんだけど横のグルーヴ感が気持ちいい。ライヴテイクの曲もこのシングルには入っているのですが強力ですライヴチケット買っていたのでわくわくしました。(ライヴレヴューはここ)こういうグルーヴだすバンドって今まで無かったのでは。このバンドはまだまだ化けるでしょう早く次のアルバムが聞きたいです。

Hide with Spread Beaver / Ever Free /ピンク・スパイダー
 
少し落ち着いたので書きます。今まで熱心なHide のリスナーだった訳ではありませんが、Xはずっと聞いてきたし、Hideの活動も見ていましたし、ロケットダイヴ出した頃からいいなと思ってて元X-Japanのメンバーとしては最も充実した活動を始めていたのですが・・・ こういう事がなくてもきっとCD買ってお薦めとしてこの様に文章書いていた筈です。そのぐらいどちらのシングルも素晴らしい出来です。改めてHideのボーカリストとしての実力の程を思い知らされました。凄く好きです。声も歌い方も 。「Ever Free」は「ロケットダイヴ」の流れを汲むポップな曲、「ピンクスパイダー」ハードなギターとグルーヴ感ある曲。この曲のヴィデオクリップ(非常に良くできてます)でHideが”ピンクスパイダ〜〜しっぱいだあ〜〜”と歌うシーンの両手片足を上げるところがすごくカワイイです。

Zilch / 321
 
Hideの本当の最後の作品となってしまいました。(ソロアルバムはまだ聞いてません)デヴューアルバムなのに・・・メンバーはExキリング・ジョークのポール・レイヴン(B)Exプロフェッショナルズのレイ・マクヴェイ(G)と80年代ニューウェ−ヴ好きの人が見たら飛び付きそうなメンバーと供に作り上げられたアルバム他にジャズコールマン(Exキリング・ジョーク)やダニーセーバー(ブラックグレープ)らも参加しています。現在のロックシーンに於いて時代を見る目、インダストリアル、デジロック、パンクなどを吸収し自分の音として鳴らすことのできる才能、今年のベスト10に入れてもいいぐらい素晴らしいアルバムだと思います。なのに次作が聞けないなんて・・・#アルバムの音そのものはけっこう前に完成していたようです。アメリカで売り出そうとして契約がうまく取れなかったようです。

The Blankey Jet City / ロメオの心臓
 
革新的作品と言っていいでしょう。かなりレディオヘッドの影響等見られますが、本来「スカンク」や「ラブ・フラッシュ・フィーバー」と言うアルバムはもう少し早い時期に作られもっと早くこういう音を出すバンドになっていてもおかしくなかったと思う。 「幸せの鐘・・・」の頃プロデューサの土屋マサミ氏が日本で一番洗練された音を出すバンドと言っていたのを憶えているだろうか?ブランキーは轟音のハードな部分ばかり取り上げられがちだが本来はもっと表現力のあるバンドの筈なのにそれが表立って中々現れてこなかった。

 もっと早くこういう音を出すようになっていても良かったと思う。「スクラッチ」「VIOLET FIZZ」 などでは打ち込みが使われている。非常にストイックな音が構築さてれている。それに伴い達也の出番が少なくなったと言うのは悲しい事だけど。ブリッジと言う雑誌上でベンジーがブランキーは何があっても解散しない宣言をしたのは嬉しい事だけど。達也大丈夫かなとも思ってしまう。その反面 ハードな轟音ナンバーも健在で早くもライヴの中心となっている「僕はヤンキー」「ロメオ」がありますが、「僕はヤンキー」この曲はスゴイですね。”パパママごめんね僕はヤンキー”っていわれても(笑)でもアルバム中一番好きな曲だったりします。ブランキーマジックですね。個人的には最高傑作だと思います。

CHARA / DUCA
 いいです!これ!CHARA久々のシングル、DUCAというのはマネージャーの飼っている犬の名前からとったそうです。とび跳ねるようなリズムで軽快に歌われる。DUCAって言う言葉の響きもいいですねえ。愛娘菫ちゃんのために書かれたという可愛い曲です。でもチヤラってこういうハッピーな曲今まで無かったのでは?CWは DUCAアコーステックバージョンで一部歌詞変えてあります。